Toshimi Sakurai OFFICIAL WEB SITE .

 大好きな動物・生物たちの紹介です。
カリフォルニアアシカ  
ハーバーシール  
  キタゾウアザラシ  
  オオカバマダラ  
  ジャイアントセコイア  
  コーストレッドウッド  
  ジャイアントケルプ  
  ラッコ  
  ホホジロザメ  
  アカウミガメ  
 

▲ WildCreaturesのリストに戻る ▲

ラッコ - Enhydra lutris -
ラッコはイタチ科の海棲哺乳類です。成熟した雄で体長約1.3m、体重約40kg、雌で体長1.2m、体重35kgくらいになります。
生息地域は大きく3箇所に分かれており、千島列島からカムチャッカ半島、アリューシャン列島にかけてのロシア地域、アリューシャン列島からプリンスウイリアムス湾にかけてのアラスカ地域、そしてアメリカのカリフォルニア州中部です。生息数はロシアに約1万頭、アラスカには約10万頭、カリフォルニアには約2000頭が生息しているといわれています。
年をとると毛が白っぱくなってくる

ラッコは一生のほとんどの時間を海の上で過ごしています。ただアザラシなどのように分厚い皮下脂肪は持っていません。その代わりに上質な毛皮を持っており、この毛皮によって体温の低下を防いでいるのです。食料を採るために潜水した後や食事の後には、必ず毛の間に空気を吹き込んでグルーミングを行い毛皮の手入れを怠りません。

おいしそうに二枚貝を食べる

ただその上質の毛皮でさえラッコの体温を日々維持するためには十分ではありません。そのためラッコは高カロリーの食料を毎日大量に食べ続けます。若いラッコでは体重の約35%、大きな雄の大人のラッコでも体重の15%くらいの餌を毎日食べています。ラッコの餌はロッククラブやケルプクラブなどの甲殻類、アワビやムール貝などの貝類、ヒトデ、ウニ、タコ、イカなどです。
餌とりはほとんどの場合、海に潜って行ないます。深いところでは水深40m、潜水時間は2分も潜れます。

ラッコの寿命は20年くらいと考えられています。雌は3〜4才、雄は5才くらいで成熟し、交尾が可能になります。ほとんどの場合、雄のラッコは交尾行動中に雌の鼻を激しく噛みます。これは雌のホルモンの分泌を促しているものと考えられており、雌の鼻には長い間傷が残ります。ラッコの妊娠期間は4ヶ月といわれていますが、交尾から受精までの時間に1〜5ヶ月とばらつきがあるので、交尾から出産までは5〜9ヶ月になります。子育ては母親だけが行うのが普通で、子供は生後5〜8ヶ月で独り立ちをします。
母親は赤ちゃんをだっこして眠る

ラッコはIUCNレッドリストでは絶滅危惧種(EN A1ace)に指定されています。


▲ WildCreaturesのリストに戻る ▲