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オオカバマダラ - Danaus plexippus -
オオカバマダラは、黒とオレンジの羽を持つ10cmくらいのマダラチョウ科のチョウです。南北アメリカ大陸、オーストラリア、ハワイなどの太平洋上の島に生息しており、英語では Monarch Butterfly(モナークバタフライ)と呼ばれています。
北アメリカ大陸で生息するオオカバマダラはカナダから越冬のためにアメリカ・カリフォルニア州やメキシコに集団移動する渡り蝶として有名です。ロッキー山脈西側のオオカバマダラたちはカリフォルニア沿岸の小さな森に南下し越冬し、ロッキー山脈東側のオオカバマダラたちはメキシコの高地の森で越冬します。これらのオオカバマダラの移動距離は3000km以上で約3ヶ月で移動するといわれています。
幼虫

暖かい場所で越冬したオオカバマダラは、春近くになると北上して幼虫の食草が生えている草原に舞いおりて産卵した後、死滅します。ここで育った成虫は本能的にさらに北上をはじめ、これを繰り返して数世代後に北の発生地に帰ると言われています。南下するオオカバマダラの寿命は9〜10ヶ月ですが、北上するオオカバマダラは1〜2ヶ月の寿命しかないというのはなんとも不思議です。

松の枝で越冬する
アメリカ・カリフォルニア州中部にはいくつかの越冬地があります。ここでは毎年11月〜2月くらいまでの間、松やユーカリの枝で越冬します。オオカバマダラは好みの枝があるらしく、気に入った枝には数百匹単位でとまっているのをみることができます。越冬中のオオカバマダラは、気温13℃以下のときには舞うことはなく、羽の色もクリーム色で枝でじっとしています。朝太陽があがって、気温が上昇してくると、枝に止まりながら羽ばたく練習をはじめ、羽の色もオレンジ色に変わり始めます。そして気温が13℃を超えると、あちこちの枝から飛び立つオオカバマダラを見ることができます。
気温が上がり羽がオレンジ色に

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